やみつきになる!プロジェクト・ファシリテーション

「やみつきになる!プロジェクト・ファシリテーション」って
ワークショップを6月23日(水)7月1日(木)に主催します。


私は、IT業界でたくさんのプロジェクトを経験してきましたが、
その多くのプロジェクトチームでは、情報の伝達に意識を向ける
あまり、人間的な部分が置き去りになっていました。


数少ないけれど、人間的な部分もちゃんと取り上げられていた
プロジェクトは、その居心地の良さと共に成果がありました。


プロジェクトのマネージャーやリーダーが、プロジェクトや
メンバーの雰囲気や気持ちを、仕事上の大事な情報と共に扱う
ことが、とても重要だと実感しています。



このワークショップは、プロジェクトの雰囲気を捉えるための
知識や技術を中心に体験してもらえるよう構成しました。
参加対象は、IT業界に限らずリーダーやマネージャー(候補含む)です。


開催場所は新宿御苑で、時間は19時から21時半です。


詳細とお申込は、
http://kokucheese.com/event/index/2792/ 6月23日
http://kokucheese.com/event/index/2795/ 7月1日


お近くの悩めるリーダーやマネージャーの方にもお奨めください。

コーアクティブ・コーチング

この週末に、CTIジャパンの基礎コースのアシスタントに入っていました。
CTIコーチングはコーアクティブコーチング(Co-Active Coaching)です。
説明は・・・・難しいですね。
だからこそ体験的なトレーニングが用意されている訳です。

このCTIの各コースのリードはとても素晴らしく、プロジェクト・ファシリテータとしてもの在り方に通じるものがあるというか、私の目指すところの見本の一つです。

そして、コーアクティブな在り方というのは、プロジェクト・ファシリテータに求められる素養の重要なものの一つだと感じています。皆に受講して欲しい・・・


さて、このコーアクティブを学ぶために書籍としてはコーチングバイブルが、原典として在るわけですが、結構読みにくいです(いや、内容は素晴らしいですよもちろん)


そこで、お薦めなのが最近出版されたこの本

コーチングのプロが教える リーダーの対話力 ベストアンサー

コーチングのプロが教える リーダーの対話力 ベストアンサー

今日買ってきました(^^;
今ちょっと読みかけましたが、読みやすいです。
コーアクティブコーチングに触れる最初の最初の最初の一歩としてお薦めです。

企業の方にもお薦めです。

著者の、たけしさん、なべゆき、グッジョブ(^^;


コーチング・バイブル―人と組織の本領発揮を支援する協働的コミュニケーション (BEST SOLUTION)

コーチング・バイブル―人と組織の本領発揮を支援する協働的コミュニケーション (BEST SOLUTION)

改版されているので、第2版を購入しましょう(^^;

「プロジェクトマネジメント」と「プロジェクトファシリテーション」

プロジェクトファシリテーションと聞くと、プロジェクトマネジメントと何が違うのか?この問いが浮かんできます。


私の今までの経験の中でも素晴らしいプロジェクトマネージャは、素晴らしいファシリテーション能力を兼ね備えていました。
一方、イマイチなマネージャは、結果のみに固執し、私たちは結果を生み出すための駒(モノ)として見られていた気がします。


PMBOKに限らず多くのプロジェクトマネジメントの体系や手法には、コミュニケーションの活性化や人的ソースの管理、動機付けなど多くの人にかかわる要素が盛り込まれており重要視されています。
また、職場などにおける環境面を整備することも重要な点となっています。


プロジェクトファシリテータは、特にこのプロジェクトに関わるメンバーが、人間らしく、かつ最大限に成果をあげるために支援を行うことを目的として活動します。
その結果、プロジェクトから生み出される成果はより良いものになると考えます。
この考え方は、結果に着目し「問題」に対処的にかかわるよりも、プロセスに着目し「問題」を生み出さない、起こったとしてもすぐさま摘み取る点に重きをおいています。
そのためにプロジェクトファシリテータはより積極的に、物理的な環境面を整えたり、メンタル面により良い働きかけを行うようにします。


プロジェクトファシリテータは、主に人と環境について注意を向けその様子を感じて行動を行うことになります。
環境と生き物の関係は認知科学者のジェームス・ギブソンが唱えるアフォーダンスの考え方もとても参考になります。
人や環境は常に変化をし続けているので、プロジェクトファシリテータはPC上の管理資料よりも、メンバーの様子や「場(Ba)」の様子を感じ取る必要があります。
多くの場合、今まで以上に瞬間瞬間の様子を捉えるために、自身の多くの時間と能力をそこに向け続ける必要があります。
現実派、自分の頭の中で起こっているのではなく現実の世界にあるからです。
これらは、昔からトヨタやホンダなど多くの創業者が繰り返し伝えようとしている、現地現物などのことです。(先日のAgile Japan 2010の講演でも野中郁次郎先生が語っておられました。)


非常に端的な表現をあえてするとすれば、プロジェクトに直接的な働きかけを行うのが、プロジェクトマネージャの役割で、間接的な働きかけを行うのが、プロジェクトファシリテータの役割と言うことができるでしょう。
同一人物が、両方を担うことも可能ですし、それぞれの役割を分担することも出来るでしょう。
メンバ全員がプロジェクトファシリテータとして振舞うことができれば、それは、究極的なプロジェクトチームの姿かもしれません。

プロジェクトマネージメントとプロジェクトファシリテーションは、どちらが良いとか悪いとか上下や内包の関係ではなく、相互に補完し合う「相補」の関係性であるといえます。

「プロジェクトファシリテーション」と「ファシリテーション」

一般的に言われる「ファシリテーション」はとても広い範囲をカバーしています。
会議の場を対象とした活動から、市民団体の活動やNGO、さまざまな場所や局面、そして目的の中でファシリテーションは活用されていますし必要とされています。


一方プロジェクト・ファシリテーションは、プロジェクトという制約の中でのファシリテーションに焦点を当てています。
これは、プロジェクトに限定していると言うわけではなく、視点をプロジェクトにおいてその上でファシリテーションするといったニュアンスになります。


プロジェクト全体の流れをスムースにしてその活動が促進されその成果より大きくなるようにファシリテーションを行うことになります。
このプロジェクト視点で関わると言う点が重要で、この点にプロジェクト・ファシリテータは意図や意識をします。
会議ファシリテーションに代表されるように、ファシリテーションでは時間的にやや短期的なその場の活動として捉えられることがあります。
プロジェクトファシリテータは、多くの場合プロジェクトのメンバー達と多くの時間を共有し、時間的に長期的な視点に立ってファシリテーションを積極的に行います。

また、プロジェクト・ファシリテーションの生い立ちの過程では、アジャイルプロセスやトヨタ生産方式、また、コミュニケーション活性化の方法などが取り入れられ、プラクティスとして、朝会、かんばん、ふりかえり、にこにこカレンダーなど、より具体的なものも例示されています。


にこにこカレンダー


たとえばこのにこにこカレンダーを行うと何が起こるのかを説明してみましょう。
多くの人がこれを見て嫌悪感を抱くことはほとんどありません。プロジェクトファシリテーションの価値にある「笑顔」のひとつです。
相手の笑顔を引き出すためには、まず自分が笑顔になること、これはとても簡単な真理です。


このシール貼りが進んでくると、見ている人が一つ一つの顔の表情に着目するのではなく、全体の印象から何らかの感情が生起されます。
この感情は、その人の生い立ちから経験にいたるコンテキストの中から生起されるもので、その行動は人それぞれとなりますが、その人がより良い(自分にとって)環境にするための行動へと向かわせる元になり、その行動が期待されます。


誰かの調子が悪そうだという時や、普段見せている表情と異なる表現をしている時に見る人は違和感を覚え気になります。
そしてそこに対して何らかの働きかけが行われることが期待されるわけです。


ここの示したのは、期待する効果の一例であり、感情や様子を表現する、可視化(見える化)する方法の一つです。

アジャイルプロセスとプロジェクトファシリテーションの関係

プロジェクトファシリテーション(Project Facilitation : PF)は、生みの親である平鍋健児氏がアジャイルプロセスを普及させるために色々と考えていて創り出したと語っている。
ファシリテーションアジャイルプロセス+トヨタ生産方式などをベースに考え組み立てられている。
もちろんプロジェクトファシリテーションの考え方の原点はここにあるが、その価値や原則の性質上プロジェクトファシリテーションも変化している。

アジャイルプロセスでは、変化に柔軟に対応し本当に求められるものを作り出すことに重きを置いている。
何年か前に計画され陳腐化したものを制約に縛られて作る、そんな誰にとってもアンハッピーなことをしなくてすむように。
この変化に適応すると言う点は、アジャイルでもプロジェクトファシリテーションでも、プロジェクトチームの「場(Ba)」や仕事の状況や様子を、どれだけ小さな時間間隔で捉えるかで変わってくる。


たとえばコミュニケーションの質は、「意味」的要素と「感覚・感情」的要素を持っている。多くの場合、情報の伝達する目的で文字情報に置き換えることで「感覚・感情」の部分を欠落させてしまう。
対面(Face to Face)のコミュニケーションやプロジェクトチームの「場(Ba)」から何かを感じ取ると言うのは、この情報の欠落を起こさないためにきわめて重要である。また、決してこれは文字情報が不要であると言うことではなく、欠落をさせないための対策が必要であると言うことである。
アジャイルアンチパターンとして、「ドキュメントは一切不要である」という極論があるが、アジャイルでは必要なものを必要な形で必要な分だけ必要な時に作るということになる。

先のコミュニケーションの要素と重ねれば、意味的伝達を必要としその情報の正確性が重要であるならば、当然文面として残されるべきであると言える。もう少し補足をするとすれば、その文面の生存期間も重要となる。
(プログラムを作成するのに必要な情報であればその多くは一時的なものでありプログラムの完成と共にその役目を終え、その責務はプログラムコードに委譲されるというようにも考えることが出来る)

アジャイルプロセスとプロジェクトファシリテーションは、既にニワトリが先かタマゴが先かというくらいに近しい状態にある。
小さな行動とフォードバックのループを小さく繰り返すイテレーティブな点は共通であるし、ビジョンに対する効果を最大化しようとする点でも同じである。
特性として、計画よりも行動のほうをまず行ってからと言う点は両者に共通する点であるが、計画をしないということではないことを付け加えたい。
完璧な計画をすることに囚われ行動が起きないことよりも、小さな計画を実行に移すことをよしとすると言うことである。
その行動の勇気の源は変化を許容しているその姿勢に他ならない。
プロジェクトファシリテータも、もともと完璧な正解が存在しないところで、いかに有効な行動を起こせるかと言うことである。

アジャイルプロセスの中には、XP(eXtreme Programing)のようにより実践的なプラクティスについて語られているものや、Scrumのようにプロジェクトマネジメントについて語られているものがある。
実践的なものはその効果など最大化させつつプロジェクトに導入し運営するか、マネジメント的なものはプロジェクトファシリテータの行動や在り方の指針として用いられこととなる。

2007/11/18(日) IT現場リーダ向けワークショップ

本間直人さんと一緒にワークショップを開催します。

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ITの現場リーダーのためのコミュニケーションを考える。

 最近リーダーシップへの関心も深まっているようです。
全分野に優れた強い優れたリーダーによる、力強いリーダーシップもありですが、個々を活かしてみるのはどうでしょう。個性あふれるメンバーには、部分的にはリーダー以上の力を持っていることがあります。一騎当千とまではいかなくともそれぞれの長所や強みを発見しメンバーをいかにまとめグループの力を生かしていくか?そのためのコミュニケーションをどうするか?考えてみましょう。

 プロジェクトマネジメント手法に安易に走らずコミュニケーションの活性化によって方向性を見出し、コミュニケーションロスを減らしモチベーションを向上させるために何ができるか?参加型プログラムで考えてみたいと思います。

 進行役は二人ともIT業界に縁の深い人物ですので、現場に即した体験型プログラムを通して学びを深めていただくきっかけになると思います。


【進行役】

日本コーチ協会東京チャプター代表
コーチ・プロジェクトファシリテータ
松本潤二@まっちゃん@松本屋

IT系プロジェクト技術者間のコミュニケーション改善を得意とする。
PMシンポジウムでチームやコミュニケーションに関してのWSや、メーカ系ITエンジニア向けのWSを多く担当する。
参考URL:PMシンポジウム2007 Web記事連載


国際ファシリテーション協会 理事 本間直人
防衛庁技術研究本部一種採用研究職技官。人工知能関連で特許も保有
技術系コーチングやファシリテーションで、全国の企業研修にて年間100回以上講演する。
http://www.homma.com/ http://www.homma.com/http://www.gnf.jp/http://www.homma.com/


【定員】 30名
【日時】 11月18日 13:00〜17:00 4時間 (12:30開場)
【参加費】3000円(終了後の懇親会は費用別途)
【会場】「らーのろじー」セミナールーム(丸ノ内線大江戸線 本郷三丁目 徒歩4分)
【お申込み】ws@gnf.jp まで、お申し込みください。

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JCAT設立3周年イベント

いよいよ、明日に迫りました。

日本コーチ協会の東京チャプター(JCAT)の3周年記念イベントです。

今回のゲスト講演は、CTIジャパン代表の島村剛さんです。
その後、島村さんとJCAT顧問の本間正人さんの対談の2本立てです。

そして、JCAT会員の皆様はご存知だと思いますが、イベントの直前に行われる総会での承認をもって、今期JCATの副代表幹事を努める事になりました。
昨年、なんだか訳も分からぬままJCATの事務局幹事スタッフの任を受け、毎月のセミナーを裏から表からサポートさせていただきました。

この場の経験を通して多くのコーチの方と知り合うことも出来ましたし、たくさんの人の知恵を垣間見取り込めてきたように思います。

今期からは、代表幹事の上田雅美さんをサポートしつつ、前期同様にがんばろうと思います。

JCAT設立3周年イベント

テーマ:「コーアクティブ・コーチという生き方 〜私の場合〜」
第1部 島村剛さん(CTIジャパン代表) 講演
第2部 島村剛さん&本間正人さん(JCAT顧問)対談

◆ 日時:10月21日(土)
 14:00〜14:30:受付開始
 14:30〜15:30:第1部
  》島村剛さん講演
 15:30〜15:45:<休憩>
 15:45〜16:45:第2部
  》島村剛さん&本間正人さん 対談 Q&A

◆ 会場:津田ホール 会議室 T101・T102
JR線 千駄ヶ谷駅 都営大江戸線 国立競技場駅 A4出口
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24

◆参加費: 一般 4,000円

※今回、たくさんの方にご来場いただく都合上、皆様には事前のお振込みを
お願いしております。皆様のご協力をお願いいたします。
このメールと入れ違いで、既に手続きがお済みの方は、ご容赦願います。

★★10/20(金)迄に手続きいただけると幸いです★★
振込先 : みずほ銀行 方南町支店 普通 8045896
       ジェーシーエーティー
※もう振込みは確認が間に合わないと思うので参加申し込みだけされる方がいいと思います。

<受付開始〜イベント開始までは、ご参加の皆様の交流の時間となります。皆様のパンフレットやセミナー案内のチラシを置くスペースも設けますので、どうぞお持ちください>